thunderbird
【TV番組】Thunderbirds〔英1964◆大規模災害時の人命救助を使命とする国際救助隊(International Rescue)の活躍を描いた英国の TV番組シリーズ。登場人物はすべて操り人形だが、毎回登場する斬新なメカは日本でも人気を呼び、NHK による初回放映(1966)時以来何度も再放送されている。レギュラー陣のうち、レディ・ペネロープ(実際の発音はペネロピー)とその召し使いパーカーはイギリス人で、トレイシー一家は(米国市場を意識してか)アメリカ人という設定になっている。ペネロープの声(日本語版では黒柳徹子が吹き替え)は製作者のひとり、シルヴィア・アンダーソンが担当しているが、彼女が吹き替えを担当すると知ったテレビ局のトップは、ジョークまじりに(上品に話してもアメリカ人には理解できないだろうから)、Don't make her too posh. とアドバイスしたという。ペネロープの運転手も勤めるパーカーは、わけありの過去を持つという設定で、彼の話す英語ではコックニー特有のアクセントが強調されている。ちなみに、隊員らが通信を終える際の符牒である FAB は、特別な意味を持つ頭文字ではなく、製作当時流行っていた fabulous からとられたものだという。〕
【映画】Thunderbirds Are Go〔英1966《監督》デヴィッド・レーン◆人気テレビ番組の劇場版映画の第1作。「サンダーバード」では既存の人形劇(パペット・ショー)と差別化するためのキャッチとして SUPERMARIONATION という造語が用いられている。marionette は上から糸で操る人形、puppet は下から手で操る人形と区別されることもあるが、「サンダーバード」では前者を主体としつつも、部分的に後者も用いられている。〕