Images of サン=ペドロ空港
筆者67歳、妻66歳の老夫婦であるが、普段は毎日が日曜日とは言え、孫の保育園の送り迎えがあり、自由に旅行に行けるわけではない。娘が1週間の休みを取るとの言うので、その期間を利用して、フランスおよびスペインのバスク地方を回り、最近日本の旅番組でもよく紹介されるピンチョスとワインを楽しむ旅に出かけた。
この地方に個人旅行で行く方、それに今回の旅行では天候不順による列車の運行停止、航空会社のストによるフライトのキャンセル、さらにはパリの地下鉄でスリ被害に遭うなど、だれでも経験しうる多くのトラブルを経験したので旅行記を供したい。個人旅行は面倒な点もあるが、気に入った場所やレストランで時間に縛られることなく、自由に過ごせるし、何と言っても旅全体を自分の好みでアレンジできるのが最大の利点である。今はスマホという利器があり、海外での道案内(地図)も日本語で行ってくれるし、翻訳ソフトを使えば知らない言語でもある程度のコミュニケーションは取れる。個人旅行は少し躊躇するという方もこの旅行記も参考にしていただき挑戦していただきたい。
今回の旅行の全体スケジュール(当初予定)は下記の通り。
第1日目 10/31(木) 羽田11:40~ANA便~パリ16:25 シャルルドゴール空港駅18:48~TGV(高速列車)~レンヌ21:18 レンヌ泊
第2日目 11/1(金) レンヌ駅9:45~バス~モンサンミシェル14:05~バス~レンヌ駅15:15 16:35~TGV~ボルドー20:56 ボルドー泊
第3日目 11/2(土) ボルドー市内観光 ボルドー18:02~TGV~バイヨンヌ19:47 バイヨンヌ泊
第4日目 11/3(日) バイヨンヌ市内観光~バイヨンヌ16:49~電車~アンダイエ17:31 18:35~バスク鉄道~サンセバスチャン19:08 サンセバスチャン泊
第5日目 11/4(月) オンダリビア・サンセバスチャン観光~バス(1時間15分)~ビルバオ泊
第6日目 11/5(火) ビルバオ市内観光 ビルバオ泊
第7日目 11/6(水) ビルバオ空港12:15~エールフランス~パリ14:00~パリ市内観光 パリ泊
第8日目 11/7(木) 午前中パリ市内観光 パリ14:25~ルフトハンザ航空~フランクフルト15:40(トランジット)18:00
第9日目 11/8(金) 羽田空港着13:05
なお、航空券はANAのサイトで(帰国便はANA便が取れずコードシェア便のルフトハンザ航空便)、ホテルは全てエクスペディア、TGV(高速鉄道)やモンサンミッシェルへのバス等はレイルヨーロッパで予約した。
また、これまでの海外旅行ではレンタルWI-FIを利用していたが、今回は事前に日本で購入しておいたヨーロッパ周遊SIMを利用した。
このSIM、フランス、スペインともに都市部はもちろんのこと、バスや列車で移動する際に通過する地方部でも問題なく利用することができた。またデザリング可能なので、家内も筆者のスマホを親機としてネット接続が可能であった。ただし、このSIMの有効期間は15日間であったが、SIMIの入れ替えを自分で行ったことがなかったため、日本で試しに入れてみたのだが、有効期間はその日から始まってしまい、旅行の最後の日には期限が切れるという失態を犯してしまい、SIMの入れ替えは現地に着いてから行うべきことを痛感した。また、このSIMはデータ通信専用であったのだが、家族や友人とはLINEでメールなり、通話も行えるため、通常であれば海外で電話を使う可能性は低くデータ通信でも問題はないと思われるが、後述のように今回は現地宿泊先連絡したい要件があったのだが、通話対応ではなかったためそれができなった。現在は、海外旅行ではレストラン探し、観光スポット探し、マップ利用などでスマホは重要な役割を果たしてくれるだけに、レンタルWI-FIやSIMの選択はよく考えて行うことが重要であると思った。
それから、筆者のようにフランス語やスペイン語が分からない旅行者にとって有益なのがスマホの翻訳ソフトである。様々なソフトがあるが筆者が利用したのはグーグル翻訳である。カメラ機能を利用して看板やメニューを写すと自動的にその日本語訳が出てきて、看板の内容やどんな料理であるかが大まかにつかめるし、日本語で入力すると(音声入力にも対応)現地語が表示されるので、それを見せると食べたいジャンルの料理を注文することができるし、道を聞くこともできる。筆者もバル等で注文の際に使ったが、簡単な単語で、それもこのアプリはバスク語にも対応しているので、特にバスク語で、バルにいた周りの人達に話しかければもっと盛り上がっただろうにと後から思った次第である。
なお、旅行中の天候であるが、季節的なものか或いはたまたまなのかはわからないが、上記日程の全ての日に雨に降られた。一日中降り続くわけではなく、上がる時間帯もあるのであるが、通常の革靴であったこともあり毎日靴の中まで染みてくるという状況であった。事前に、気温だけではなく、現地の週刊天気予報などをチェックし足元も対応もしておくべきと痛感した。