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【【武田薬品工業】がん領域の後期開発パイプライン】一般名(製品名/開発コード)|作用機序/【グローバル】2022年2月3日現在/<適応/開発段階/承認見込み>/ブリグチニブ(アルンブリグ)|ALK阻害薬//ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がん(1stライン/2ndライン)/申請(中)/2022年度/ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がん(2ndライン、アレクチニブとの直接比較試験)/P3/2023年度/イキサゾミブ(ニンラーロ)|プロテアソーム阻害薬//多発性骨髄腫(自家造血幹細胞移植後の初発の維持療法)/P3(米欧)/2023年度/多発性骨髄腫(造血幹細胞移植未実施の初発の維持療法)/P3/2023年度/ponatinib(Iclusig)|BCR-ABL阻害薬//フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(フロントライン)/P3(米)/2022年度/mobocertinib(EXKIVITY)|EGFR/HER2阻害薬//エクソン20挿入変異の非小細胞肺がん(フロントライン)/P3/2023年度/エクソン20挿入変異の非小細胞肺がん(2ndライン以降)/申請(中)/2022年度/エクソン20挿入変異の非小細胞肺がん(2ndライン以降)/P3(欧)/2022年度/レルゴリクス(TAK-385)|LH-RH拮抗薬/前立腺がん/P3(中)/2024年度/subasumstat(TAK981)|SUMO阻害薬/複数のがん種/P2/2025年度以降/―(TAK-007)|CD19/CAR-NK細胞療法/再発・難治性のB細胞性悪性腫瘍/P1/2/2025年度以降【日本】2022年2月3日現在/<適応/開発段階/承認見込み>/カボザンチニブ(カボメティクス)|マルチキナーゼ阻害薬/転移性非小細胞肺がん(2ndライン、+アテゾリズマブ)/P3/2023年度/去勢抵抗性前立腺がん(+アテゾリズマブ)/P3/2023年度/ブリグチニブ(アルンブリグ)|ALK阻害薬/ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がん(2ndライン、アレクチニブとの直接比較試験)/P3/ー/レルゴリクス(TAK-385)|LH-RH拮抗薬/前立腺がん/P3/ー /mobocertinib(EXKIVITY)|EGFR/HER2阻害薬/エクソン20挿入変異の非小細胞肺がん(フロントライン)/P3/ー/エクソン20挿入変異の非小細胞肺がん(2ndライン以降)/P3/ー
頭蓋内転移へのブリガチニブの効果 ALK阻害薬による治療を受けたことのない患者に対して説得力のある効果を見せたのが、次世代のALK/ROS1阻害薬、ブリガチニブである。非盲検ランダム化試験の第Ⅲ相ALTA-1L試験の、初回の中間解析結果からは、ブリガチニブ群のPFSがクリゾチニブ群のPFSを上回ったことが示された(HR:0.49、 p=0.0007)[4]。頭蓋内転移への効果について、この中間解析結果の詳細が本総会で報告されている[5]。ベースライン時には両群の1/3の患者にCNS病変が認められた。 ベースライン時に脳転移のあった患者では、全身の病変に関するPFSのHRが0.20だったため、サブグループ解析での最小レベルのひとつに数えられた。CNS病変のない患者のPFSのHRは、統計学的有意性のある水準に届かなかった。その原因はおそらく、追跡期間が短かったためにCNS病変の増悪が脳転移のある患者にとっての初期の増悪として、特に強調されたからだろう。ベースライン時に測定可能な脳転移のあった患者(ブリガチニブ群78%、クリゾチニブ群29%、OR:10.42、p=0.0028)と、あらゆる脳転移を認めた患者(ブリガチニブ群67%、クリゾチニブ群17%、OR: 13.00、p