Images of 東玲治
成都市には幾つかの古刹があります。その一つ、中心商業街春熙路近くにある、大慈寺を紹介します。本寺は3・4世紀創建と伝え、1600年余の歴史を持つとされています。歴史的には唐代の三蔵玄奘(602〜64)が622(武徳5)年春に受戒したことで知られています。そして、南宋の代、涪州人(重慶市涪陵区)の蘭渓道隆(1213〜78)が13歳にて本寺で出家しました。道隆はその後、1246(寛元4)年に日本に渡り、1253(建長5)年、時の執権北条時頼の創建した鎌倉の建長寺の開山となり、日本に純禅を伝来した僧として名を残します。このように、歴史に名を残した高僧が若くして修行したのが本寺であり、日本とも関係があるのです。本寺は唐宋代に栄え、その後、明代に火災に遭い衰え、清代の順治帝の時に再建され、今日に至っています。そして、2004年4月、正式に対外開放になりました。
本寺の所在地は成都市大慈寺路(蜀都大道)23号で、拝観時間は8時〜19時で、拝観料は5元です(現在、周辺地区の再開発に伴い、本寺も修復中のため、無料)。交通は、3路(九里堤公文站〜城東客運站)・4路(茶店子公文站〜成都東客站西広場站)・58路(万家湾公文站〜五桂橋公文站)・81路(五桂橋公文站〜金沙公文站)・98路(八里橋公文站〜舜和園站)で、大慈寺站か蜀都大道紅星路口站下車です。また、地下鉄2号線春熙路站で下車し、紅星路を北に約300m強歩き、交差点で右〔東〕に大慈寺路を約300m行ったところです。
表紙の写真は後山門で、ここが入口となっています。
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