Images of 栗田美術館

もうかれこれ20年前後前、足利市郊外の丘陵地に有った乗馬倶楽部へ、月に数回指導がてら出かけたことがあった。
倶楽部オーナーの死でそれきりになったが、クラブで育ったジュニアー達が、立派に現在選手、或は競技スタッフとして活躍している。
そんな思い出の地、クラブへの往路或は帰路に、何度か立ち寄ったのが栗田美術館だ。
東北自動車道佐野藤岡インターで降りて、一般道を足利方面へ走る、途中、下羽田の交差点に栗田美樹幹への案内表示板があり、其処を右折して丘陵地へ向かう。
両毛線富田駅の標識が見えたりする5号繊に並行して走る幹線道路を少し走ると、右手に小高い丘陵地があり、栗田美術館はそこにある。
美術館は、足利の豪商の出で、衆議院銀なども務めた栗太英男氏が、戦後の財閥解体等の混乱に乗じて、プロの株主として財を成した。
その財を持って、我が国の文化遺産でもある陶磁器・古伊万里等の収集に於いては、世界でも有数の個人として知られ、美術館を建てて収集品を公開することにした。
広い駐車場は無料で、入館料は一般1500円を払って入館した。
館内は、係員の姿もまばらで、入館者は私一人であった。
敷地内に創始者の栗太英男氏の実弟で、画家としては生前、一点も公表しなかった作品が収められている栗田嵐嶽記念館がある。現在は拝観することが出来る。
伊万里と色鍋島の陶磁器を専門に集め展示されているので圧倒される。
受付などがある本館、歴史館、資料館、陶磁会館、世界陶磁館、阿蘭陀館、それに栗田山荘などの建物が、丘陵地に点在して巡ってあるくのもいい散歩になる。
美術館を阿知にして、一本道を足利の街へ向けて車を走らせ、久しぶりに足利学校や、足利尊氏の菩提寺磐阿寺を見学して、移り変わった街の様子などを見て回った。
郊外の乗馬クラブのあった辺りも、記憶薄れで分からず。時間に迫られて帰路に着いた。