Images of 森本哲郎
第44回ゴールデン・アロー賞の芸能功労賞が贈られ、9月30日に青山葬儀所で行われた告別式には、安部譲二、稲川淳二、映広の岩田廣一社長、京本政樹、黒柳徹子、ケーシー高峰、紺野美沙子、せんだみつお、高井英幸東宝社長、高嶋政伸、谷隼人・松岡きっこ夫妻、司葉子、鶴見辰吾、長門裕之、夏木陽介、西田敏行、原田大二郎、藤田三保子、由美かおるの他、2,000人のファンが参列した。棺の中には、「ハードボイルドらしく送り出したい」と喪主を務める長男の丹波義隆の意向で、『キイハンター』、『Gメン'75』で被っていた黒のショートハットを東映東京撮影所から京本政樹が運んできた 通夜の開始では『Gメン'75』のテーマ曲が、告別式では『キイハンター』のテーマ曲や丹波が愛した「赤とんぼ」などの葬送曲が流れた 『Gメン'75』の関屋警部補を演じた原田大二郎とGメン'75スペシャルで結城警部補を演じた京本政樹、『HOTEL』の赤川一平を演じた高嶋政伸や鶴見辰吾らが、遺族と一緒に出棺した 義隆が「父はあの世とこの世は地続き 電車で隣町に行くようなものといってましたが、いざ、その日を迎えるとはっきり言って寂しいです」「おやじから見たらだらしない息子だと思われるかもしれないが、これから父の言う“電車の乗換駅”に父を見送りに行ってきます」と挨拶すると、弔問客からはすすり泣く声が漏れた ファンから「丹波哲郎、日本一」「ありがとう!」の絶叫がこだまし、原田大二郎は目を真っ赤にして最敬礼のポーズで見送った。丹波のマネージャーを務めた東島邦子を「会長」、丹波自身を「先生」または「霊界の宣伝使」、正会員を「天使」として1986年1月に教育団体『来世研究会』を設立 丹波曰く「霊界の実在を知り、霊界の実相を深く学ぶことで現世での正しい生き方を見出し、人のために尽くし、自己の人格および霊級を高めることでより良い来世への進歩を目的とする団体」であり、霊界研究の成果発表として書籍出版、講演活動、映像化、月刊情報誌発行を精力的に展開した。霊視や交霊、心霊治療など、いわゆる霊能力の存在を全面的に公認し、数多の不思議体験を持つ美輪明宏や稲川淳二などと深い交流を育んだ一方、団体発足当初から宗教との結び付きを徹底的に否定していた。その他、催眠術への造詣も深く、自ら催眠術を操れたという。しかし『Gメン'75』などで共演の夏木によれば、実際に丹波の催眠術に掛かった人は見たことがない、丹波に気を遣い、催眠に掛かったふりをしていたのかもしれないとしている。また自ら「催眠術は馬鹿と子供には掛からない」と話していたという(丹波義隆の談)。『人間革命』出演後、創価学会の大会に招待された際、創価学会の活動をさかんに顕揚する講演をした後で「南無妙法蓮華経」とすべきところを「南無阿弥陀仏」としめくくり、場内を騒然とさせた。丹波は著書に、自分のオッチョコチョイな性格を示す逸話として、この失敗談を載せている。
第44回ゴールデン・アロー賞の芸能功労賞が贈られ、9月30日に青山葬儀所で行われた告別式には、安部譲二、稲川淳二、映広の岩田廣一社長、京本政樹、黒柳徹子、ケーシー高峰、紺野美沙子、せんだみつお、高井英幸東宝社長、高嶋政伸、谷隼人・松岡きっこ夫妻、司葉子、鶴見辰吾、長門裕之、夏木陽介、西田敏行、原田大二郎、藤田三保子、由美かおるの他、2,000人のファンが参列した。棺の中には、「ハードボイルドらしく送り出したい」と喪主を務める長男の丹波義隆の意向で、『キイハンター』、『Gメン'75』で被っていた黒のショートハットを東映東京撮影所から京本政樹が運んできた 通夜の開始では『Gメン'75』のテーマ曲が、告別式では『キイハンター』のテーマ曲や丹波が愛した「赤とんぼ」などの葬送曲が流れた 『Gメン'75』の関屋警部補を演じた原田大二郎とGメン'75スペシャルで結城警部補を演じた京本政樹、『HOTEL』の赤川一平を演じた高嶋政伸や鶴見辰吾らが、遺族と一緒に出棺した 義隆が「父はあの世とこの世は地続き 電車で隣町に行くようなものといってましたが、いざ、その日を迎えるとはっきり言って寂しいです」「おやじから見たらだらしない息子だと思われるかもしれないが、これから父の言う“電車の乗換駅”に父を見送りに行ってきます」と挨拶すると、弔問客からはすすり泣く声が漏れた ファンから「丹波哲郎、日本一」「ありがとう!」の絶叫がこだまし、原田大二郎は目を真っ赤にして最敬礼のポーズで見送った。丹波のマネージャーを務めた東島邦子を「会長」、丹波自身を「先生」または「霊界の宣伝使」、正会員を「天使」として1986年1月に教育団体『来世研究会』を設立 丹波曰く「霊界の実在を知り、霊界の実相を深く学ぶことで現世での正しい生き方を見出し、人のために尽くし、自己の人格および霊級を高めることでより良い来世への進歩を目的とする団体」であり、霊界研究の成果発表として書籍出版、講演活動、映像化、月刊情報誌発行を精力的に展開した。霊視や交霊、心霊治療など、いわゆる霊能力の存在を全面的に公認し、数多の不思議体験を持つ美輪明宏や稲川淳二などと深い交流を育んだ一方、団体発足当初から宗教との結び付きを徹底的に否定していた。その他、催眠術への造詣も深く、自ら催眠術を操れたという。しかし『Gメン'75』などで共演の夏木によれば、実際に丹波の催眠術に掛かった人は見たことがない、丹波に気を遣い、催眠に掛かったふりをしていたのかもしれないとしている。また自ら「催眠術は馬鹿と子供には掛からない」と話していたという(丹波義隆の談)。『人間革命』出演後、創価学会の大会に招待された際、創価学会の活動をさかんに顕揚する講演をした後で「南無妙法蓮華経」とすべきところを「南無阿弥陀仏」としめくくり、場内を騒然とさせた。丹波は著書に、自分のオッチョコチョイな性格を示す逸話として、この失敗談を載せている。