Images of 片倉真二

諏訪湖の桜は4月20日過ぎということで、まだ静かな湖畔でした。予てから見たいと思っていた「片倉館」にやっと来ることができました。富岡製糸場に行ったのが、2013年でしたから、深い繋がりのあるここも見たかったところでした。
まず、千人風呂という「百人入れる浴槽」のある大理石のお風呂で汗を流し、当時のままの彫刻やステンドグラスなどをじっくり見てから、片倉館へ。
昭和3年(1928)に、片倉組創立50周年記念として、森山松之助の設計で完成しましたが、当時、このような西洋風浴場を立てたことは、日本では初めてのことでした。地元の住民に温泉と社交の場を提供する目的は達せられたのでしょう。その動機となったのは、片倉兼太郎氏が欧州の農村を視察した折、特にドイツのカルルスバットの厚生施設に深く印象づけられたことだそうです。
森山松之助は、ここの他、旧久邇宮邸(現・聖心女子大学パレス)、本所公会堂(現・両国公会堂)、新宿御苑、台湾閣などを設計しています。
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