Images of 酉澤安施
雪印メグミルクの前身、雪印乳業を創立した黒澤酉蔵の生誕130年にあたる今年、酉蔵の足跡を数回に分けて訪ねてきました。
○酉和館(2016年2月)
酉蔵の生まれ故郷である茨城県常陸太田市にあります。酉蔵が生まれた所で、北海道に転居した際に地元に寄贈した土地です。今は地元の人たちゲートボールや集会所、剣道場、遊戯施設として利用されています。敷地内には酉蔵の像も建てられ、土地を囲むフェンス沿いには桜の木も植えられています。
○雪印メグミルク野田工場(2016年2月)
工場見学を目的に訪れましたが、見学終了後に工場のPR担当の方から、酉蔵が晩年に過ごした千葉県千倉市での生活を映したビデオがあるということを伺い、DVDに焼き付けていただきました。また雪印乳業史に掲載されていた酉蔵の写真も併せていただきました。
○足尾銅山跡地(2016年6月)
酉蔵が17歳の時に、足尾銅山の影響で付近の環境が悪化し、住民に悪影響を及ぼしていた問題で、田中正造が問題解決に向けて立ち上がりました。そのことに感銘を受けた酉蔵は、正造に師事し、その後の酉蔵の人生に大きな影響を与えた場所です。
○雪印メグミルク札幌工場・酪農と乳の歴史館(2016年7月)
JR苗穂駅から歩いて15分ほどの所にあるメグミルクの牛乳工場です。その製造過程を見学できるとともに、前身の雪印乳業の歴史や創立当時使用されていた機器などが展示され、ガイドの方の説明に合わせ見て回ることができます。観光ではなかなか訪れないスポットだと思いますが、当時の労苦を知るものとしては感慨深いものがあります。館内には、創立に携わった黒澤酉蔵を含め7人の像も展示されています。
○酪農学園大学(2016年7月)
北海道の農業と畜産の将来を見据え、黒澤酉蔵が設立した酪農大学です。校内には手を空に掲げ、未来に目を向けている黒澤酉蔵の像が立っています。また設立者の農業と畜産に対する思いを継続していくために黒澤記念講堂も造られています。
○円山墓地(2016年7月)
札幌郊外にある黒澤酉蔵とその妻が眠る墓がある墓地です。今日の日本の農業と畜産をどう見て感じているのか、聞いてみたい気がします。