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5月の初めに沼田元氣さんの招待で、マリヤ・ドミトリエワさんを連れて日本に行ってきました。その時の報告を少しさせて頂きます。
マリヤさんは、モスクワ州の東北方面にある、セルギエフ・ポサード市に住んでいる画家です。画家というより、ロシアの木製人形のマトリョーシカ及び、伝統的な縫いぐるみの作者です。セルギエフ・ポサードで一番有名なのは、トロイツェ・セルギエワ(聖セルギエフ 三位一体修道院)ですが、その町の周りには森林が多く、昔から木製の人形が作られている事で有名です。
去年10月にマトリョーシカ雑貨ツアーで沼田さんがセルギエフ・ポサードに行った時、初めてマリヤさんに会いました。マリヤさんの所に遊びに行くと、ご家族はロシアの心を表して、とても親切でした。ご両親も妹さんも画家ですので、家の中は多くの人形で飾られていました。マリヤさんは現在30歳ぐらいですが、写真をご覧になる通りロシアの美人と言えるでしょう。それでなくとも、画家としてもマリヤさんは非常にうまいです。ロシアのあっちこっち、ドミニカ共和国でも展覧会が行われました。その為、沼田さんはマリヤさんにぜひ日本のこけし作者を会わせ、逆にマリヤさんのマトリョーシカをぜひ日本のみなさんに紹介したく、招待してくれました。
まずは、宮城県白石市まで行きました。全日本こけしコンクールがホワイトキューブという会場で行われ、宿泊は温泉の近くにある旅館でした。その旅館の温泉はとても良く、料理も非常に美味しくて、量も結構ありました。初めて日本料理を食べるロシア人は「いやだ?」という人がかなりいますが、マリヤさんは最初から大好きになりました。
ホワイトキューブでは、お客さんの目の前でマトリョーシカ絵付けのデモンストレーションをしました。その前を通ると、子供たちは必ず「面白いな?」と近づいてくれました。また、5月に入ると当然遅い、と思っていた桜が5月の初めにまだ見られた事でとても感動しました。
次に、白石を出て鎌倉へ行きました。町は小さく、特別な雰囲気があり、マリヤさんの故郷のセルギエフ・ポサード(または、お婆さんが住んでいるセムホーズ村)に似ていると思い、マリヤさんは鎌倉が大好きになりました。また、モスクワの辺りには海が無い為、海が見られてとても嬉しかったようです。5月5日には、沼田さんが所有する「コケーシカ」というお店でマトリョーシカ絵付けのマスターコースをやり、多くのお客さんが来てくれました。お客さんが描いたマトリョーシカはとても可愛かったです。鎌倉近辺を少し観光しました。まず、大仏を見に行き、その次に江ノ島まで行きました。江ノ島には沼田さんの友達がお店にて、とても美味しい緑茶アイスクリームをご馳走してくれました。次の日に東京に行くことになり、沼田さんは奥さんと一緒に車で連れて行ってくれました。途中、横浜の港でお弁当を買い、船を見ながら昼ごはんを食べました。東京は主に散歩コースで皇居、浅草、秋葉原、新宿の都庁に行きました。
沼田さんのおかげでマリヤさんの初めての日本旅行は貴重な思い出になりました。ロシアのマトリョーシカについて、日本人にもっと知ってもらい、日本とロシアの文化が、お互いにもっと近くなることに、貢献もできただろうと思います。