Images of カンキツかいよう病
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大和川高校12期生同窓会 ・ ・ ・ ・ ・ JINSEI NO TOBIRA塚田の来阪日程が決まりました。 11月5日(水)夕方より、某所にて一杯やります。 参加、希望者は、[email protected] まで、ご連絡ください。 場所につきましては、メールをいただいた方のみ連絡させていただきます。 なお、松本先生もお越しいただける予定です。 なお、ご案内は、このブログのみとさせていただいていますので、ご了承くださいませ。 幹事役:鈴木清史管理人:塚田からの投稿をコメントと記事に分けました。 近況報告は、コメントとして以前に記載致しました。 今回は、「仕事」編です。以下、塚田からの投稿です。肝心の仕事ですが、海洋研究開発機構(JAMSTEC、旧名称:海洋科学技術センター @横須賀)の調査船の機関長をしています。http://www.jamstec.go.jp/j/about/equipment/ships/kaiyo.html 今休暇で下船中ですが、前回は海洋調査船「かいよう」に乗船していました。 例のイージス艦と漁船が衝突し、大臣指示で沈没漁船(の一部)の捜索のため、直ちにに乗船せよ・・と会社から電話があった。 緊急乗船は、常々、心づもりをしているので、淡々と準備を整えた。 曳航体のディープトー(カメラ式とソナー式の2台)の搭載艤装を終え、燃料を積み込み中の「かいよう」に乗船した。 出港前には、文部科学省副大臣の松波健四郎(チョンマゲの泉南の**?)が激励の挨拶をしていきよった。 ディープトーによる調査により、操縦室の一部と思えるものが発見された。このときディープトーの同軸ケーブル用ウインチのハンドルを操作していたのが小職であった。この画像は、夕方のTVのニュースに速報で流れた。 ※海洋調査船「かいよう」:元々は海中作業実験船で、飽和潜水の人体実験をしていたが、その役目を終えた。現在は、主にマルチチャンネル反射法探査システム及びディープトーの母船である。また半没水型双胴船であり、作業甲板面積が広いため、大型観測ブイの設置回収等に多目的に利用される。以前は、ドルフィン3Kやハイパードルフィンも搭載していた。 ※ディープトー(曳航体):パイプフレームで組まれた直方体内部にカメラまたはソナーが装備されている。専用の同軸ケーブルで繋がれており、この同軸の電線がカメラ及びソナーの動力および信号線となっている。 「かいよう」が漁船遺留品の位置確認のミッションを終えたあと、前々回乗船していた海洋調査船「なつしま」が捜索をバトンタッチされ、搭載しているハイパードルフィンにより、ほぼ全ての沈没遺留品を発見しました。・・・・・ 最近のトピックスは以上のとおりですが、本来のミッションは、 1.海底地殻の調査研究:地震発生メカニズムの研究、地震予知通報関連システムの開発。 2.海洋生物の調査研究:熱水等の極限環境生物、貝類やクラゲその他の生物の進化の過程を研究。 3.地球物理の調査研究:海洋流、気象の物質循環の研究 ⇒ 数年前まで世界最速のスパコンを使った地球環境シュミレータのためのデータ採取もその一つ。 4.海洋探査観測機器システムの研究開発等です。 今、身近な事で一般の人も興味があり、また機構も力を入れているのは、南海、東南海、東海の地震の研究等でしょう。熊野灘沖(南海トラフ)における、マルチチャンネル反射法探査システムによる海底下の地殻調査が頻繁です。近い将来に大地震が起こる確率はかなり高いと言われています。尚、地震の予知となると地質関係の研究者からは、なかなか現実的ではないと口を揃えます。 ※マルチチャンネル反射法探査システム:船尾から魚雷のような形状のエアガンを曳航し、これから高圧の空気を噴射させ、その音を海底の地層からの反射と海底面より下の固さの違う層の表面からの反射を曳航しているストリーマーケーブル(受波アレイ)で、連続的に拾い、時間差をコンピューターで解析し、海底下の地層の断面を作図させるシステムである。例えば、日本海溝でプレートが列島の下部に沈みこんでいる状況などが一目瞭然である。 昔、松本先生から地学の授業で鹿児島湾のカルデラ説があり、もしそうであれば世界最大級のカルデラであると説明を受けたのをはっきり覚えている。現在は通説ではなく、カルデラであるということが実証?されているらしい。但し、このカルデラ形成の役割を果たしたのは、桜島ではなく、湾北部の海底に存在する若尊(ワカミコ)プロトカルデラということです。 また、鹿児島湾もほぼ毎年のようにハイパードルフィンで潜航調査しますが、研究者曰く「数年前より活動が活発化している痕跡がある。気を付ける必要あり」と昨年聞きました。 それともう一つ、水深約100mの熱水及びガス噴出には、世界で一番浅いところに生息するハオリムシであるサツマハオリムシもいます。 さて、海洋研究開発機構の船舶等をザッーと紹介すると 海洋調査船「なつしま」:日本海洋事業?が管理ハイパードルフィン搭載、曳航体システムも搭載可能。以前には有人深海調査潜水船「しんかい2000」や有索無人探査機「ドルフィン3K」を搭載していた。深海調査潜水船支援母船「よこすか」:日本海洋事業?が管理世界最深度潜航可能な有人潜水船「しんかい6500」の母船、6000m級曳航体システム搭載深海巡航探査機「うらしま」(自律型無人探査機)システム搭載可能 深海調査研究船「かいれい」:日本海洋事業?が管理有索無人探査機「かいこう?」の母船、マルチチャンネル反射法探査システム搭載その他、そして、海洋調査船「かいよう」:日本海洋事業?が管理海洋地球研究船「みらい」:日本郵船系が管理原子力実験船?「むつ」を有益に改造したことになっているが殆ど新造であり、船首側半分は三菱、船尾側半分はIHIが担当し、建造中の船を行ったり来たりさせたので、却って高いものについた。地球深部探査船「ちきゅう」:日本郵船系が管理高い櫓がある。アジマススラスターのギヤーが破損して長期ドック工事中。マントルは何時採取できるか?東京大学海洋研究所から移管された 学術研究船「白鳳丸」&「淡青丸」:海洋研究開発機構が直接管理 小職は、日本海洋事業?の社員です。よって、小職は、みらい・ちきゅう・白鳳丸・淡青丸に乗ることはありません。 以上、グダグダ宣伝しましたが、詳細はJAMSTECのホームページを参照してください。 またNHK教育テレビのサイエンスZEROでもよく紹介されています。 支離滅裂になりましたが締めに、前回の「かいよう」乗船時に感動した事を記します。 『仙台湾から東に約500kmのところで、大型海洋観測ブイの回収を行った。日の出とともに、鯨の潮吹きが至るところで見られた。詳しい人の話では、この鯨は、鰯鯨とのこと。最も美味であるらしい。大きさの順では、白長須鯨、長須鯨、抹香鯨、鰯鯨、・・・。と続き、現在、調査捕鯨はミンク鯨のみ対象であるが、捕鯨全盛期にはミンク鯨など目もくれなかった下位の鯨である。 今朝の一番の驚きは、鯨ではなく、船橋の左舷ウイングから海面を見下ろすと鯨の巨体のような影が見え、そのうち背中の模様がややはっきりと見え始めた。何と!甚平鮫であった。幅3〜5m、体長13〜15mくらいか。圧巻であった。皆が騒いでいる間に、我関せずという感じで潜入してしまった。デジカメが手元に無かったのが、悔やまれた。正にスーパースターに空港か何処かで不意に出くわしたような気分であった。 この海域に鯨が多いのは、小魚が豊富であるためで、船の上からでも鰯?の魚群が見えた。また、海洋観測ブイの付近には、生えた苔や貝類を餌に小魚が集まり、これを餌とする大型の魚も集まる。』 ペンネームは、怪傑ZEROとでもしておいてください。 塚田http://www.jamstec.go.jp/j/about/equipment/ships/kaiyo.htmlイージス艦衝突現場の捜索、海洋調査船「かいよう」派遣へ dousoukai12