Images of サルコウジャンプ
thumb|left|2017年四大陸フィギュアスケート選手権|2017年四大陸選手権のSPで披露されたクリムキンイーグル。4種類の4回転ジャンプ(フリップ、ループ、サルコウ、トウループ)と全ての3回転ジャンプを跳ぶことができる。4回転サルコウは、2017年四大陸選手権の公式練習などで着氷を成功させていたが、試合では2017年ロンバルディアトロフィーのFSで初挑戦し成功させた。2017-18シーズンFSに組み込んでいたが成功率が上がらず、プログラムの完成度を守るため平昌五輪前に封印した。その後、2018-19シーズンFSでは再び4回転サルコウを冒頭に組み込んでいる。3連覇を期待される中で挑んだ全日本選手権は、ショート当日の朝の公式練習前にウォーミングアップで右足首を捻挫し、さらに直前の6分間練習でも足を痛めた様子を見せ、ジャンプをほとんど跳ばずに本番を迎えた。そのまま挑んだショートでは冒頭の4回転フリップをはじめジャンプを全て成功させ、ガッツポーズを見せる演技で102.06点をマークし首位に立った。怪我の状態を心配する報道陣に対し宇野は「弱い自分を見せたら大崩れしてしまう。言い訳にしたくないので、フリーが終わるまでは僕の口からは控えたい」として足の状態を一切口にしなかったが、その夜には「痛くて歩けなかった」とのちに本人が語るまでに悪化した。翌日は公式練習をパスして病院でMRI検査を受け、捻挫の診断と「無茶はしても痛いだけで選手生命には響かないと言われた」こと、トレーナーの処置を受け痛みが改善したことからフリー出場に踏み切った フリー当日の公式練習でもジャンプの着氷が乱れるなどし、コーチ陣からは棄権を勧められたが、本人の意志もあり強行出場 本番では4回転サルコウを3回転サルコウに、3回転サルコウ-3回転トウループのコンビネーションを3回転ループの単発にするなど構成の難易度を落としたものの、冒頭の4回転フリップと4回転トウループ、4回転トウループ-2回転トウループの3本の4回転を着氷するなど踏ん張り、187.04点をマーク 結果はシーズンベストとなる289.10点で優勝を飾り、3連覇を達成した なおこの大会では、常々「憧れ」と口にしていた髙橋大輔と5年振りの競演となった。四大陸選手権では、大会前に宇野は「世界大会でシルバーコレクターと皆さんに言っていただいて、満足できる2位、満足できない2位、たくさんあったと思いますけど、1位を目指して頑張りたいと思います」とシルバーコレクター返上を宣言 しかし、右足首の捻挫の影響もあり、ショートでは冒頭の4回転トウループと続く3回転サルコウ-3回転トウループでバランスを崩すなどジャンプにミスが相次ぎ、91.76点でまさかの4位発進となった しかしフリーでは、4回転サルコウこそ封印したものの、「アメリカに来てから練習を再開した」という4回転フリップを構成に戻し、4回転トウループ2本と合わせた計3本の4回転をすべて着氷。終了直後に氷上に倒れこむ程の気迫あふれる演技を披露し、ルール改正後におけるフリーでの世界最高得点197.36点をマークして逆転優勝を果たした。また、この優勝によりシニアデビュー後4年目にして、念願の国際主要タイトル初の獲得となった。