Images of スコーグスシュルコゴーデン
実はストックホルム到着後、まず向かったのは世界遺産に登録されているドロットニングホルム宮殿とスクーグスシュルコゴーデン(森の墓地)なのであるが、やはりストックホルムの顔とも言えるガムラ・スタンについて先に触れた。上記2ヶ所が世界遺産で、ガムラ・スタンが世界遺産でないと言うのは理解に苦しむが、世界遺産だけを巡っていると、もっと価値のある歴史的に重要なスポットを見逃してしまう好例ではなかろうか。
と言いながら、もちろんドロットニングホルム宮殿は素晴らしい。王国の規模からヴェルサイユ宮殿、エカテリーナ宮殿、シェーンブルン宮殿などと比較することは難しいとしても、スウェーデンがヨーロッパの列強の一つとして重要な位置にあったことを物語っている。ストックホルム西部の郊外のローベン島にあり、スウェーデン王カール11世の母后エレオノーラの命によって1662-1686年に建設された。規模は小さいながら「北欧のヴェルサイユ宮殿」 と呼ばれるほど、贅を尽くした宮殿である。また、宮殿横には小規模なオペラ劇場があり、毎年夏には観光客用に演劇やオペラが上演されるそうだ。
グスタフ3世の母ロヴィーサ・ウルリカは優れた才女であり、1771年に国王となったグスタフ3世もこの宮殿を愛し、華やかな文化活動が行われた。彼は毎年この宮殿で演劇や舞踏会などを催したという。しかし彼の死後、この離宮は次第に使用される事がなくなったが、1982年に現国王カール16世グスタフは、ストックホルム旧市街の王宮から環境のよいこの地に王家の住居を移し、そして現在も居住している。
宮殿の内部の公開されているエリアを一回り巡ったが、残念ながら内部の撮影は禁止されていた。絵画ならともかく、なぜこの素晴らしい建築物の撮影が許されていないのか、どこで許可が得られるのか、と笑顔で少々食い下がってみた。受付の女性たちの回答は、王室が使用しているプライベートな建物だから撮影には許可がいる、撮影許可はお役所の問合せ窓口はあるが数日かかる、とさらりとかわされてしまった。止むを得ないので、ここでは購入した写真集を撮影した写真を掲載しておくことにする。
順序は逆になるが、ストックホルム空港から最初に向かったのは、市の南部にあるスコーグスシュルコゴーデン(森の墓地)である。ガイドブックにも全く掲載されておらず、空港のインフォメーションでメトロでアクセスできることを聞いた。この種の共同墓地が世界遺産に登録されていることも全く意外であり、ここを訪れる物好きも少ないことだろう。
スコーグスシュルコゴーデンは1914-1915年に行われた設計コンペ「ストックホルム南墓地国際コンペティション」で、当時まだ無名の若い建築家グンナール・アスプルンドとシーグルド・レヴェレンツの協同提案が1等に選ばれた。敷地は、松の木が生い茂った古い砂利の採石場で、コンペの結果が発表されてから森の火葬場が1940年に竣工するまで、25年間をかけて建設が続けられた。1994年に、ユネスコの世界遺産に登録された。20世紀以降の建築作品としては、世界で最も早い登録であるという。
解説によれば、この森の墓地の建築史上の意義として、「北欧人にとって精神的な故郷といえる「森」へ還って行く人間の運命を、直感的に悟らせるような建築表現を実現したこと」をあげている。森の樹木の中に整然と並んだ墓石の、いかにも北欧らしい機能的かつ自然に溶け込んだ風景が印象的であった。
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