Images of モンテネグロの国立公園
「フォンヴェイユ(モナコ) Monaco」 : 面積の小さい国トップ10 - NAVER まとめ Places To Travel, Places To Visit, Time In France, Travel Through Europe, Maputo, Aerial Photograph, Travel Abroad, Oh The Places Youll Go, Monte Carlo
今回の旅は2006年8月29日から11月25日まで、ヨーロッパ中心にバックパッカーでの一人旅。1971年のバックパッカー旅行で訪問できなかった国や街を中心に歩いた。訪問国はイギリス、アイスランド、アイルランド、フランス、アンドラ公国、モナコ公国、スイス、イタリア、ヴァチカン市国、サンマリノ、ギリシャ、キプロス、イスラエル、マケドニア、アルバニア、セルビアモンテネグロ、ボスニアヘルツエゴビナ、オーストリア、ドイツ、ベネルックス3国、台湾で23国。
今回チャレンジしたかったことは、収入が少ない高齢者でも大好きな旅を続けられるように安く、しかも見たい観光地をたくさん、楽しみながら回ることで、ずいぶん欲張った貧乏旅行だ。1971年と同じように、リュックを担いで、ユースホステルに泊まり、移動は電車、バス、徒歩中心でタクシーはほとんど使わなかった。寝袋も夜行バス、電車、スリーピング・アコモデーション、時間待ちの空港、鉄道駅など30回以上使った。食事も1971年と同じようにスーパーマーケットでパン、ハム、ミルク、ジュース、ソーセージやツナ、グリンピースなどの缶詰、スパゲッティ、グラタン、ピザなどの冷凍食品、サラダなどの惣菜、果物、缶ビールなどを毎日のように買い物し、レストランに入ることは殆んど無かった。宿泊したユースホステルにはキッチンや電子レンジを備えているところが多く、不便はほとんど無かったし、栄養の偏りで健康を害することは無かった。
反省点はバックパックの重量が20キロ近くになって、予想以上に腰の負担になったことだ。観光案内所でもらったパンフレット類は、使用後は捨てることにして極力軽くする努力をしたが、気持ちは1971年と変わらず若くても体力の衰えには勝てなかった。イギリスではテロ対策で鉄道駅のコインロッカーが使えなかったことも想定外だった。当初は大きなバックパックを担いでコインロッカーを使いながら街から街に移動する予定だったが、腰が立たなくなったら旅を中断しなければならない。そこで大きな荷物はロンドン、エディンバラ、パリなど拠点とするユースホステルに預けて小さな荷物だけ持って遠距離移動するように計画変更した。
中南米の旅ではリュックは10キロ弱の中型にして、重い荷物はキャリーバッグに入れていたので腰への負担はほとんど無かったが、私の老体にはこちらの方が向いているようだ。
もうひとつの反省点は、ローマの地下鉄で財布をすられたこと。南米でもスリ、置き引き詐欺に遭っているのに進歩していない。ローマのスリは手際が良くて、スリのほうが一枚上手だったが、また課題を残してしまった。
旅の費用は1日平均1万円、89日間で89万以下を目標にしていたのだが、結果は費用総額1,049,970円だった。内訳は移動交通費550,790円,6190円/日(52.5%)宿泊費194,040円,2180円/日(18.5%)観光費102,380円、1150円/日(9.7%)食費74,640円、840円/日(7.1%)雑費128,120円、1420円/日(12.2%)で1日平均11,780円だった。
2006年2月から6月、110日間の中南米旅行の費用総額は175万円で1日平均15,900円。内訳は移動交通費8080円/日(50.7%)宿泊費1680円/日(10.6%)観光費4070円/日(25.5%)食費850円/日(5.3%)雑費1260円/日(7.9%)。中南米で移動交通費が高いのは飛行機を主な移動手段としたためで、ヨーロッパでは鉄道、バス中心だったことと移動距離が短かったので安価で済んだ。また、物価高のヨーロッパでもスーパーマーケットやユースホステルを利用することで食費、宿泊費を中南米とほぼ同じ金額に抑えることができた。
1971年7月から9月、67日間のヨーロッパ旅行の費用総額は56万円だったが1ドル360円の時代だったので現在の費用に換算すると3倍、168万円、1日平均24,700円となる。
今回1日平均1万円は達成できなかったが、1971年のヨーロッパ旅行、2006年の中南米旅行と比較すると安価な旅ができたと思う。物価高、ポンド、ユーロ高のヨーロッパでも贅沢をしなければたくさんの観光地を安く、楽しく旅できることがわかった。収入が少ない高齢者が大好きな旅を長年続ける方法のひとつと言えるだろう。
訪問を計画したところへはほとんど行くことができたが、記憶に刻み込まれたところは次の通り。
1.世界遺産; イギリス・バース、ストーンヘンジ、エディンバラ、ジャイアンツ・コーズウエイ、フランス・ヴェルサイユ宮殿、フォンテンヌブロー宮殿、パリ、モン・サン・ミッシェル、アヴィニヨン、ミディ運河、カルカッソンヌ、ストラスブール、イタリア・ヴェネチア、ローマ、ポンペイの遺跡、ナポリ、ギリシャ・メテオラ、アテネ、マケドニア・オフリド、ベルギー・ブリュッセルのグラン・プラス、ブリュージュ、ルクセンブルク
2.大自然; アイスランドの火山地域、イギリス・ネス湖、セブンシスターズ、アイルランド・アラン諸島、イタリア・カプリ島の青の洞窟、ギリシャ・エーゲ海の島、台湾・太魯閣峡谷
3.宗教の聖地; イスラエル・エルサレム、フランス・ルールド
4.ヨーロッパの小国; アンドラ公国、モナコ公国、サン・マリノ、ヴァチカン市国
5.戦争の爪あと; キプロス・ニコシア、セルビア・ベオグラード、ボスニアヘルツェゴビナ・サラエボ
6.映画、文学ゆかりの地; イタリア・ローマ「ローマの休日」、「自転車泥棒」、シチリア「ニューシネマパラダイス」、オーストリア・ザルツブルクの「サウンド・オブ・ミュージック」ベルギー・アントワープ「フランダースの犬」、フランス・イフ島「巌窟王」
7.トピックス; フランス・パリのダイアナ妃の事故現場、凱旋門賞のディープ・インパクト、リヨンのサッカーファンと機動隊
詳細は訪問先毎の旅行記に記載しているが、充分満足できる89日間の旅だった。
(写真はアイルランド・アラン諸島イニシュモア島のドン・エンガスの断崖 アイルランド・アラン諸島の旅行記は−http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10111223/)
=ヨーロッパさすらいの旅 完=