Ono Research Unit私たちは、時刻や光の情報が一切ない部屋で生活をしても、睡眠・覚醒や体温はおよそ24時間周期で変動します。このおよそ24時間のリズムを「概日リズム」と呼び、「概日時計」がその調節を担います。また、動物は季節(日長の変化)により、繁殖機能や生理機能を劇的に変化させ、厳しい環境を乗り越えています。つまり、1日のうち最適な時間に睡眠、繁殖、摂食を行う事で、動物は厳しい地球環境を乗り越えているわけです。しかし、これらの動物行動や生理機能のタイミングを調節する神経メカニズム、特に概日時計による調節メカニズムはよく分かっていません。私たちの研究チームは、動物が示す様々な行動や生理機能のタイミングを調節する、神経回路の動作原理の理解を目指しています。そのため、光操作や光イメージング、電気生理学、組織学、動物行動学に加え、ウイルスベクターやゲノム編集等の技術を総動員し、概日時計の中枢である視床下部に位置する「視交叉上核」を起点とした脳内神経ネットワークの全貌を明らかにしていきます。研究は楽しいものです。子供のころのワクワクした感覚を今の研究に重ね合わせ、常に面白いと思うものを日々追求しています。研究をしたい!と少しでも思った人はご連絡ください。研究への情熱さえあれば経験は問いません。