Images of 傍聞き
舞岡公園に行ってみようと思っていたのだが、そのうちに何年か経ってしまった。ようやく秋晴れが2日も続くようになったので出かけてみた。明治学院大学の南門から舞岡南の橋を渡って公園に入るのだが、途中、幸ヶ丘町内会館前で畑を借りて野菜を作っている耳の遠いおじいさんと大きな声で雑談し、町内会館横の畑で野良仕事中の農家のおばさんに作柄を尋ね、傍のケータイのアンテナを保守点検しているKDDIの人と話し、元気そうな幼稚園の子供たちの声を聞き、ようやく舞岡公園に着いた。
坂道を下ってゆくと、傍らにタンポポの株があるが、秋なのに咲いていない。公園事務所で聞くと、西洋タンポポは抜いて関東タンポポを残しているのだという。なるほどそれなら秋にタンポポの花が咲くことはない。
興味があるのは古民家の軒にある資料室(「小谷戸の里ミニミニ博物館」)だ。何年か前に来たときには台湾リスの巣が展示されていた(http://4travel.jp/travelogue/10749999)のでそれを見ようと思った。しかし、既に台湾リスの巣はなく、代わりにスズメバチの巣が何個か展示していた。公園事務所に寄り、ここだけに台湾リスの巣が展示されており、温かい地域を繁殖地としている台湾リスが神奈川県南部で生息可能となったのは巣を作って冬場の夕暮れから朝方の寒さを凌いでいるからであることを如実に語るその台湾リスの巣を展示することは非常に意味のあることだからと、また巣を探してきて展示してくれるように頼んでおいた。
公園には小学生たちが校外学習で来ていたが、戸塚区(矢部小)と港南区にある2校だという。午前中は快晴で、お昼には矢部小の子供たちは広場に集まってお弁当だ。オレンジ色のポロシャツを着た先生たちに何人かの父兄(実際は母親)が同行しているのだという。柏尾川や実方塚の山道では保育園や幼稚園の子供たちのお散歩に出会うが、父兄が同行することなどないことである。少し大きくなると親は過保護になるのか?
(表紙写真は舞岡公園傍らの田圃)