Images of 御礼参り
月に一回酒井大阿闍梨が埼玉にやってこられます。
一度そのご尊顔を拝したいと考えておりましたので、
今回、講話をお聞きすることができてよかったです。
<<酒井氏の千日回峰行>>
1973年、千日回峰行を開始。
「千日回峰行」は不動明王と一体となることを目指す行で、十二年籠山行を終え、百日回峰行を終えた者の中から、さらに選ばれたものだけに許される行である。
行者は途中で行を続けられなくなったときは自害する決まりで、そのために首をつるための紐と短刀を常時携行する。頭にはまだ開いていない蓮の華をかたどったヒノキの笠をかぶり、白装束(死に装束)をまとい、草鞋ばきといういでたちである。回峰行は七年間にわたる行である。
無動寺谷で勤行のあと、深夜二時に出発。真言を唱えながら東塔、西塔、横川、日吉大社と二百六十箇所で礼拝しながら、約30キロを平均6時間で巡拝する。
700日目の回峰を終えた日から「堂入り」が行なわれる。無動寺谷明王堂で足かけ九日間(丸7日半ほど)にわたる断食断水断眠の行に入る。
入堂前に行者は生き葬式を行ない、不動明王の真言を唱え続ける。出堂すると、行者は生身の不動明王ともいわれる大阿闍梨(だいあじゃり)となり、信者達の合掌で迎えられる。
これを機に行者は自分のための自利行(じりぎょう)から、衆生救済の化他行(けたぎょう)に入り、これまでの行程に京都の赤山禅院への往復が加わり、1日約60キロの行程を100日続ける。
7年目は200日ではじめの100日は全行程84キロにおよぶ京都大回りで、後半100日は比叡山中30キロの行程に戻り、千日を満行する。この行を終えた行者は延暦寺の記録では47人である。 酒井氏はこの行を1980年10月に達成する。
この行の様子は1979年1月5日、「NHK特集・行〜比叡山・千日回峰〜 」で放送され大きな反響を得た。
しかし、酒井氏はこれに満足せず、半年後、2度目の回峰行に挑戦。1987年7月、60歳という最高齢で2度目の千日回峰をやり遂げる。2度の回峰行を達成したものは1000年を越える比叡山の歴史の中でも3人しかいない。
なお、千日回峰行を終えた者は京都御所への参内が許されるが、その際は土足のまま参内する。通常京都御所内は土足厳禁であるが、千日回峰行を終えた者のみ、御所へ土足のまま参内できる。
(Wikipedia参照)