Images of 本覚院
鎌倉市小町1にある本覚寺は日蓮宗の本山(由緒寺院)のお寺で妙厳山本覚寺という。永享8年(1436年)に日出によって創建された。もともとここには天台宗系の夷堂があったが、日出はこれを日蓮宗に改め、本覚寺とした。二代目住持の日朝は、後に身延山久遠寺の住持になった際、久遠寺にあった日蓮の遺骨を分骨したため「東身延」とも呼ばれる。
本覚寺の楼門(仁王門)は解体修理中(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10763203/)であったが、この秋になって修理が完了していた。腐った丸柱の根元は接いでいるが、海側の丸柱や角柱、梁などは相当数が新しいものに置き換えられている。鎌倉のお寺の建物で江戸時代に建てられているものでも文化財の指定を受けていない建物の解体修理ではこのように痛んだ部材は丸ごと取り替えられることが多い。屋根瓦も新しい瓦で葺き替えられ、安定感が増した気がする。仁王さまはまだおでましではなく、屋根下の彫刻類を鳩から守る金網(金属ネット)も取り付けられてはいない。
また、境内にある鐘楼の石垣と彫刻も何時見ても感心する。駅への通り道として境内が利用されているが、夷堂を除けば手の込んだ日本建築の伽藍や手水鉢などが見られる本覚寺である。足を止めて眺めるとそうしたことが理解できよう。
(表紙写真は本覚寺の楼門(仁王門))
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