妄想の荒野~矢端想のブログ実在の女ガンマン列伝!…と言ってもまだ3人目ですけど。今日はアニー・オークレイの巻。ガンマンというより「芸人」ですね。ご存じ「ワイルド・ウェスト・ショー」の花形スター。当時のアイドルみたいなものですから、ブロマイドみたいな写真がいっぱい残っております。主人公にした映画もたくさんありますが、代表は1950年のベティ・ハットン主演「アニーよ銃をとれ」(Annie Get Your Gun)でしょう。…というか僕はこれしか観てないのですが。田舎の鳥撃ち少女アニーはワイルド・ウェスト・ショーにスカウトされ、一座の花形フランク・バトラーに一目惚れ…。バトラー役のハワード・キールは後に「戦う幌馬車」でヘンなインディアンの役とかやってますか、若いころはシャープな二枚目ですね。この映画、元はブロードウェイのミュージカルで、「ショウほど素敵な商売はない」とか、これってもともとこの作品の曲だったんだ!みたいな歌もたくさん。アーヴィング・バーリンが音楽担当してましたから。他に米国のTVシリーズでは、自慢の腕で悪者を懲らしめたりもしていたようです。ありがちですねw。以上がだいたいフィクションのお話。アニー・オークレイ(Annie Oakley、1860年8月13日~1926年11月3日)。出生名はフィービー・アン・モーゼイ(Phoebe Ann Mosey)。両親はペンシルバニア出身の英国系クェーカー教徒で、彼女はオハイオの丸太小屋の借家で9人きょうだいの6番目として生まれました。父親が従軍時に患った病気がもとで肺炎で病死した後は貧困生活を余儀なくされたようです。とある家に騙され拘束されて奴隷同然にコキ使われるなど、ずいぶんひどい目にも遭ったようですね。この奴隷生活は1870年春に始まり1872年春に逃げ出すまで、実に2年も続きました。アニー9~11歳頃のことです。 矢端 想