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横浜市金沢区朝比奈町の朝夷奈切通の入口にある庚申塚は古そうだ。表面が風化してしまっているものが目に付く。銘が読める庚申塔では延宝6年(1678年)が一番古い。朝夷奈切通は鎌倉時代(1241年)に掘削されても、江戸時代に入っても整備されていた。江戸時代に入ると大山詣が盛んになり、大山詣の後に、江ノ島、鎌倉、金沢八景などに足を伸ばす物見遊山に大勢の江戸町民が繰り出すが、そうした時代に庚申塔も建てられたのだろう。 一方で、朝比奈熊野神社の裏を通る旧古道沿いにはこうした庚申塔などは見られなかった。こうした朝夷奈切通周辺にあった旧古道も多くは失われたか、失われつつあるようだ。それでも、熊野神社の裏の旧古道を下ると朝比奈方面と十二所果樹園方面との分かれ道が残っているが、熊野神社を参拝する人や逗子方面に抜ける人がいたからであろうか?(表紙写真は朝比奈の庚申塚)

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