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イエス・キリスト生誕の地ベツレヘムへ行ってきた。当初、イスラエル入国予定があやふやだった為、何も下調べはしていない。ただ、日本で少しHPを読み流している時にベツレヘムという名前だけは覚えていた。アンマンで手に入れたガイドブックにベツレヘムが載っており、エルサレムから意外と近いので行けるかな、くらいののりで行く事を決定していた。恥ずかしながら、行くまでそこがパレスチナ自治区とは知らずにいた。下準備があまりにもなかったので、少しショックがあった。一番のショックは、写真の壁である。街が全て壁で囲われているのである。よく軍隊とかで使われているフェンス程度のものじゃなく、かなり厚い壁である。驚かされた。漫画でしか見た事のないような光景である。ドミトリーで一緒になった外人にパレスチナ問題についてどう思うか?とよく聞かれたが、それまで、「どちらにも言い分があるから、難しい、共存の道は描けないのか、描いて欲しいと思う」と答えていた。しかし、この壁を見て、いろいろ言い分があってもこの壁はやってはいけないと感覚で思った。どちらがいいとか、どうするべきとか、私には判断できない。パレスチナの人がかわいそうとか、イスラエルは悪いとかも思わない。ただ、私の感覚的なルールで言うとこの壁はNoである。この壁を抜けて街に入る事になる。この街の感想として、どこか居心地の悪さと気味悪さを感じたのを覚えている。それが、生誕の地であるからなのか、入り口の壁が影響しているのかわからない。街の中は、いたって普通である。華やいでいる。しかし、どこか居心地の悪さを感じてしまう。この感じは、過去感じた事があるのが、・LAのダウンタウンにある治安の悪い界隈。・カンボジアのプノンペンこの二箇所で、同じように感じていたのを覚えている。緊張地域なだけに肌で感じる何かがあったのかもしれない。その為、あまり長居はせず、2時間ほど散策してでてしまった。

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