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image-12受講者募集中‼新型コロナ感染症の労災認定について~労災申請、認定基準、注意点など(2021年7月31日)サイト内検索Twitterアスベストとアスベスト関連疾患(解説)掲載カテゴリータグカテゴリー全国労働安全衛生センター連絡会議メニュー
酸化エチレンガス(エチレンオキシドガス:EOG)の測定について私たち作業環境測定士はよく酸化エチレンガス滅菌器を使用している病院やクリニックへ作業環境測定にお伺いします。 滅菌には色々な方法がありますが、酸化エチレンガス滅菌は低温で滅菌できるので加熱による材質の変化がなく、浸透性が高いため包装状態でも滅菌可能なことから、今でも使用しているところが多いかと思います。 温度条件などによりますが、酸化エチレンガス滅菌はだいたい滅菌工程で2~4時間、エアレーション工程で8~12時間かかります。酸化エチレンガスには発がん性があるので、滅菌工程の中で滅菌後に残留ガスを除去するエアレーション工程が必要となり、他の滅菌方法と比べて時間がかかります。 しかし、エアレーションがきちんと出来ておらず、残留ガスが残っていると滅菌器解放時に作業者が吸い込んでしまう恐れがあるため、作業場での酸化エチレンガスが人体に害がない濃度であるかということを作業環境測定で測っています。 滅菌器に物を詰め込みすぎたり、ガスが抜けにくい形状の物があったりすると、いつも通りの時間でエアレーションをかけていても残留ガスが抜けにくいことがあるので、滅菌する物などによって滅菌をかける量やエアレーションの時間を調整することも大事な対策です。 作業環境測定を実施する日時が決まったら、その時間までにエアレーション工程まで終了しているように滅菌をかけて、私たち作業環境測定士がお伺いするまで滅菌器は開けずに待っていてくださいね。