Images of モスクワ運河
とにかく広大で、キリル文字に苦労したロシア。
でも、見どころたくさんで、人も世話好きで、楽しかったロシア。
そんなロシアとも今日でお別れ! サンクトペテルブルクから、高速列車アレグロでフィンランドのヘルシンキへ向かいます。切符もネットで買ってあるし、あとは駅に行って乗るだけ〜、な、ハズが!!
たぶんこの旅でいちばん焦って、いちばん走るはめになりました・・・。
なので、写真撮ってる余裕なし!
圧倒的に写真が少ないです(笑)
ヘルシンキ行きの列車アレグロが出発するのは、サンクトペテルブルクのフィンリャンスキ・ヴァグザール、いわゆるフィンランド駅。数日前に降りたったモスコフスキ駅からはメトロで2駅で、エルミタージュの後ろの運河を渡った先にあります。
サンクトペテルブルクのメトロはモスクワと違ってローマ字表記があり、乗りやすいけど、とにかき地下深くて移動に時間がかかるもの。そこらへんは織り込み済みなので、早めにフィンランド駅へ到着。ここまでは順調。
けど、アレグロの出発まではまだ45分くらいあり、ちょっと様子を見てみたものの、駅構内は椅子もないみたいなので駅前の広場を散策。今朝も良い天気っす♪(´ε` )
ちょうど10時になって、広場の噴水があがりはじめ、いい雰囲気。出発は10:25なので、ちょっと写真を撮っていざフィンランド駅構内へ。
…ものすごい混雑。土曜の午前中だよ(´Д` ) 券売所がどこも長蛇の列になってて人でごった返し、通り抜けるのも大変そう。そこでふと、何か手元が軽いことに気づきましたよワタクシ。
列車の中でお昼に食べようと思ってた、リンゴとサンドイッチ入れてた袋がない(´Д` ) 広場のベンチに忘れてきたっぽい。まぁ大事な物じゃないから諦めていいんだけど、あと20分くらいあるしと思って取りに戻ることに。駅前広場とはいうものの、車の往来が多い道の向こうなので当然信号が。こういう時ってちょっとイラっとするが、まぁ自分が忘れたわけだしね。バックパック背負ったままダッシュで行くと、まだ残ってた。無事回収して、また信号待ちにイラっとしつつも再度フィンランド駅構内へ。急いでる時の1〜2分て物凄く長く感じるものです。
ごった返す人の波をかき分けて、電光掲示板でアレグロのホームを確認して to Trains の表示に従って奥へ。
あれ? 自動改札がある? 私が持ってるのはウェブサイトで購入したeチケットだから、自動改札は通れない。
係員のおじさんに聞いてみると、くるっと改札に背を向けさせられ、あっち行って右、みたいなことをロシア語で言われた。うん? 電光掲示板にアレグロの表示あるのにここじゃないの? 時間はすでに10分前を切ってるし、取り敢えず再び人混みをかきわけて、言われた方向へ。右の方にはインフォメーションがあるけど、これまた列を成してて訊く時間はない。あとはNo entry と書かれた通路のみ。
迷ってる時間はないので、入口のセキュリティを監視してるおまわりさんに突撃。みんな訊くんでしょーね、即座に英語で答えが返ってきましたよ(´Д` ) 外出て右のなんちゃらストリート、とな。なに、アレグロってフィンランド駅発着じゃないわけ( ;´Д`) どゆことー(つД`)ノ
なんちゃらストリートがどれなのか知らないけど(書いてあってもキリル文字じゃ読めない・・・。後で調べたところボトキンスカヤ通り)、とにかく外へ出て右にある通りをダッシュ。なんの表示もない。うーん、閑散として誰もいないよ(´Д` ) ほんとにこっち? かなり不安なので、タバコ休憩に出てきた駅員さんらしきひとに再突撃。このまま真っ直ぐ、とのこと。うーん、人が居なさすぎて不安は消えないが、行くしかない5分前。
ほんとになんの表示もない。
ふと、右の壁に通用口か?と思ってしまいそうなドアが。ガラス扉に赤い帯、さして大きくもなくInternational って書いてある。中を覗くと、壁にアレグロの写真。ここかー(つД`)ノ なんて分かりづらい…。入口は全然別だけど、いちおうフィンランド駅の奥のほうにはあるからフィンランド駅発着、ってことなんだろうけど、表示なさすぎ。メインのほうから通り抜けもできないし、最後までトラップ仕掛けられてるおそロシア(つД`)ノ
しかも国際列車でみんな荷物あるだろうに、ドア入るといきなり階段。造りが優しくない(´Д` ) アレグロ側の構内は小さくて、階段あがるとすぐに改札。10キロある荷物背負ってダッシュしてきたから、息も上がってはーはー言いながら受付。eチケットとパスポートを見せるんだけど、係員さんはマイペース。奥には停車中のアレグロ。出発までもうあと何分か見てる余裕もないけど、焦る。全席指定、リファウンドがきかないセイバータイプのチケット。これで乗り逃したら買い直しか…。最悪の事態も想定(´Д` )
ようやく改札抜けて、次は荷物検査。うぅ、ホームには誰もいないし、やっぱり焦る(つД`)ノ ロシアの鉄道みたいに車掌さんが車両の入口で乗客をチェックすることもないし、マジで行かれてしまうかも( ;´Д`) でもアレグロは目の前、車掌チェックが無いって事は、取り敢えず乗ってしまえばこっちのもの。荷物検査も引っかからなかったし、再び走れ、わたし(つД`)ノ
サンクトペテルブルク、気温13度なくせに、午前中から汗だくです。たしかウラジオストクでシベ鉄乗る時もバックパック背負って走った記憶が(´Д` )
なんとか間に合いました。ほんとギリギリ。
やっぱりロシアの鉄道は早めにいろいろ確認しとかなきゃマズイと実感。いや、もう出国だけどねσ(^_^;)
ロシア出国審査・フィンランド入国審査は座席に座ったまま、係員がまわって来てくれるのでらくちん。空港の出国審査は厳しいらしいけど、列車の係官はそんなこともなく、ロシア良かった? また来てね、みたいな感じ。逆にフィンランドの係官はかなりガタイも良くて表情も厳しめ。まぁもちろんヘラヘラした入国審査官なんて信頼できないから、少し緊張するくらいがちょうどよいんですが。
さて、アレグロ車内はガラガラ、Wifi飛んでるし、電源もあるし、快適な列車の旅でございます。サプサンはあんなに混んでたのになぁ。
列車は国境はじめ、ヘルシンキ・ヴァンター空港近くの駅などに途中停車し、ヘルシンキ中央駅へ到着。
・・・キリル文字じゃない! 英語が通じる!
些細なことで、なんだか感動してしまいました。