ヴントから始まり、行動主義心理学、ゲシュタルト心理学、そして精神分析学と分化していく心理学の歴史のはじまりをみていく。 ヴント(1832-1920,ドイツ)の内観法 心理学の世界で最初に名前があがるのがヴント。ヴントに関しては「内観法」および「構成主義」というキーワードを押さえておきたい。内観法とは、被験者自身に被験者の「こころ」を観察して話させるという手法のことであり、やや被験者の感覚に頼ってしまう方法とも言える(自分自身で何に悩んでいるのか意識化できない場合などもあるだろう)。また、ヴントは外部からの刺激を細かく分類し、それに対する反応の組合せで心理をさぐろうとした。このような細かい要素を集めてこころを分析しようとする立場を構成主義心理学という。 ヴントは心理学の世界を切り開いたという点では大きな業績があると言えるが、同時にその手法に関していくつかの課題も残した。例えば「内観法」では、被験者の感覚に頼りすぎて客観性に欠けることがあり、その改善が求められた(これが行動主義心理学につながる)。また「構成主義」があまりに細かい要素を寄せ集める方法であったため、人のこころを分析・理解する Ecards, Memes, Movie Posters, E Cards, Meme, Film Poster, Billboard, Film Posters