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ニューオルリンズ(N.O.) は私の好きなアメリカの街の中でもトップ-5に入ります。今までにも数回訪問していますが、ほとんど1〜2泊でフレンチコーター(F.Q.)中心の滞在だった。今回はもう少し時間を掛けてN.O.を楽しもうとホテルは市電の停留所に近くバーボンストリートに面したクラウンプラザにとり5日間の日程でじっくり、のんびり過してきた。中西部を襲った寒波の影響でディープサウスのこの地方も朝晩は氷点下近くまで下がり震えながらの旅だった。
6年前のハリケーン・カトリーナの大災害からの復旧も進み観光客の目に留まるような痕跡は見当たらなかった。F.Q.地区の観光スポットは多くのガイドブックに記載されてるのでそれ以外のポイントを紹介します。N.O.は路面電車、バス、フェリー等の公共交通機関が整っていて郊外のへは車を使わずに訪れることが出来る。
* I-MAX:水族館にある巨大スクリーン映画館で上映されている”Hurricane on the Bayou”は世界第3位のミシシッピー川の河口に広がる広大な湿地帯に発達したN.O.の地形と環境、ハリケーンの関わりが理解できた。郊外観光特にプランテーション観光に行く前に見ることをおすすめ。
* ガーデン・ディストリクト(G.D.):175年前から現役として走り続けている路面電車(13号線)に乗って(車両も古く、線路の保守も悪くスピードは遅くノロノロ、ガタゴト揺れながら走るので子供の頃に乗った都電を思いだした。)30分程度の乗車で大きなかしの木が茂るG.D.へ。プランテーション時代1850年頃に建てられたギリシャ風の豪邸が残されていた。主だった建物には案内板があるので辞書を引きながら見学した。3〜5ブロック南のマガジン通りにはアンティック、アクセサリー、レストラン等の店が並ぶショッピング街ある。最近はショッピングモールが多くなったアメリカだがG.D.の町並みと合わせ古きよき時代のN.O.が残されていた。
* 第二次世界大戦博物館:F.Q.へ戻る少し手前のアートディストリクトで下車。ノルマンディー作戦を中心にしたヨーロッパ戦線と真珠湾攻撃から原爆投下までの太平洋戦線の2つのブロックに別れていて豊富な実写映像と写真、収集された品で丁寧に説明されていた。特に日本人にはアメリカ側からの太平洋戦争の見かたは勉強になった。
* キゃナル・ストリート・フェリー:ミシシッピー川のクルーズはN.O.観光のハイライトの一つだが船内で食事やジャズを楽しむには良いが、両岸は倉庫や工場の連続で飽きる。川の大きさを実感したり、町を眺めたりするだけならこのフェリーがお薦め。往復4〜50分の船旅がなんと無料で楽しめた。
* プランテーション見学:ミシシッピー川に沿って12軒のプランテーションが残されているが、そのうちの1軒オークアレー・プランテーション・ツアーに参加。大きなオークツリーのトンネルの奥にある領主の館を女性がサザンベルと呼ばれる当時の服装で案内してくれた。砂糖農園、製糖工場で財をなした領主の豪華な生活ぶりが伺えた。保存されているのは館だけで当時のプランテーション全体の様子が分からなかったのは残念だった。むしろ往復のバスから見えた湿地帯(Swamp)の景観が目を見張った。
ニューオルリンズには西海岸のカリフォルニア州やワシントン州、東海岸のニューヨーク、ボストン、ワシントンDCとはまったく違ったアメリカの街や自然があり5日間の旅ではまだまだ足りなかった。