9回2死一、二塁で最後の打者を空振り三振に仕留めると、前橋育英の2年生エース高橋光成(こうな)はマウンド上で両腕を突き上げた。そして、女房役の小川と体をぶつけ合うように抱き合うと、歓喜の輪の中心で笑顔が弾ける。 準決勝まで41回を投げ、自責点ゼロ。疲労は ...